対象ビルド
アプリのバージョン、ビルド番号、配布チャンネルを固定します。
MOBILE GAME RELEASE QA
不具合の件数を増やすより、開発者が同じ状態を再現できる報告を残す。小規模チームでも回せる公開前チェックの組み立て方を整理します。
「ホーム画面で落ちました」。この一文だけでは、担当者はビルドを探し、端末を推測し、プレイヤーが何をしたかを聞き直すところから始めます。修正時間より確認時間の方が長くなりやすい報告です。
公開前QAで価値があるのは、発見した人の記憶に頼らず、別の担当者が同じ状態へ戻れる証拠です。最低限、次の4点を一つの報告にまとめます。
アプリのバージョン、ビルド番号、配布チャンネルを固定します。
端末、OS、画面向き、通信状態を記録します。
開始地点から発生までを、短い番号付き手順で残します。
期待した状態、実際の状態、画像やログを一緒に保存します。
Google Playの公開前レポートは、アップロードしたアプリを複数のテスト端末で自動操作し、安定性、Android互換性、パフォーマンス、アクセシビリティ、セキュリティの問題候補を示します。端末差を広く見る入口として有効です。
AppleのTestFlightでは、テスターがスクリーンショット、コメント、クラッシュに関する情報を送れます。App Store Connectでは、プラットフォーム、OS、ビルド、端末などでフィードバックを絞り込めます。
チェック項目を画面順に並べると、軽微な表示崩れと進行不能が同じ一行になります。公開判断では、プレイヤーへの影響と復旧手段を基準にした方が優先順位を共有しやすくなります。
| シナリオ | 失敗時の影響 | 残す証跡 |
|---|---|---|
| 初回起動と引き継ぎ | ゲーム開始不可、既存データ消失 | アカウント状態、操作動画、セーブ前後の識別情報 |
| 課金と付与 | 支払い後にアイテム未反映 | テスト注文、時刻、付与前後、再起動後の状態 |
| チュートリアル | 進行不能、離脱 | 開始条件、各手順、停止位置、再起動後の挙動 |
| 通知と復帰 | 誤導、復帰時クラッシュ | 通知内容、遷移先、バックグラウンド時間、端末情報 |
この形にすると、「確認済み」という言葉を、誰でも追える記録へ置き換えられます。公開直前に必要なのは長い報告書ではありません。チームが同じ判断を繰り返せる、小さく明確な受け入れパックです。
受け入れチェックのデモを見る以下は2026年8月1日に内容を確認した公式資料です。